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病院出てからも続くパニック
やっとの思いで会計を済ませ、バス停に向かおうとしたが、
そばには「もう立てないでござる」がいる。
気づけばもう13時すぎ。そりゃお腹がすいて動けないなと思い抱きかかえながら外へ。
チンパンはお腹がすくともっとヒートアップする。
(空腹、ダメ、ゼッタイ)
外に出た瞬間、
チンパン
離せよ!!!
おなかすいて力が出ないから動けない。
ゴリラママ
じゃあ急いで帰ろう!
チンパン
やだ!
はやくしろっていってんだろ!
しねぇぇぇぇぇぇ!
病院前の大通りで雄叫びが響き渡る。
人が多いほど声や動きも激しくなる。
こうなるともう手が付けられないので道端でタクシーを捕まえるためそばを離れる
(離れるって言っても3メートルくらいね)
そこタイミング悪く、おじいさんとおばあさんがやってきて
道に転がって泣き叫んでいるチンパンに声をかける。
おじぃ
&
おばぁ
あらあら、かわいそうにね。
ママはどうしたのかな?
この状況だと誰が見ても私が悪者になる。
こんなに悲しくて悔しい状況はない。
すぐに駆け寄り、事情を説明する気も起きない。わかるはずがないし、こんなとこで時間をつぶせない。
ゴリラママ
なんかお腹すいちゃったみたいで
このくらいしか言わなかった。
おじぃ
&
おばぁ
それにしても道の真ん中でこんなに泣かせちゃかわいそうだよ。
あとなんかごちゃごちゃ言われたけどもう耳には入らなかった。
この状態で、さらに外部からのもっともな意見なんて受け入れるキャパはもうない。
泣きながらタクシーを止め、チンパンを無理やり押し込み、泣き叫び暴れるチンパンを抱え込みながら、
ゴリラママ
早く!早く行ってください!
すんごい親子が乗ってきたもんだから、タクシーの運転手は困惑しながら発進し、ようやく自宅に帰ることが出来た。
診察後に思ったこと、反省点
- 相談口として病院の選択肢もあり
必ずかかったほうがいいとも言わないけど、家族や学校の力ではどうしようもないと思ったときに相談口として病院の選択肢もありだと思った。
- 今後国の制度で支援を受けたいなら病院と繋がっているのもあり
今はいろんな支援団体みたいなのも増えては来たけど、結局助成金やらその辺の支援は国や都の管轄になる。
そのため、どうしても診断書やら書類があったほうが、物事がスムーズに進む仕組みになっている。そのために病院と繋がっているのもありかなとも思います。
- 私は個人的にだけど、結果的に受診して良かったと思っている。
私自身が前編でも書いた通り、診察自体はずーっと受けるか受けないか迷っていたけど、話を聞いてもらえたし、結果的に受けて良かったと思っている。
- 子供にしてみれば苦痛でしかない
そして見ての通り、子供にしてみれば病院にくる必要性もわかっていなければ、なんのために待たされているかもわからないため、苦痛で仕方ないことがわかる。
これには私自身も
準備不足であったことが原因にある。
- 病院に行って何をするかまでは説明済みだが、
実際の受付→待ちの時間→診察→会計待ち→会計→バスに乗って帰るまでの説明が足りていなかった。
見通しが持てない子は不安になりイラつきはじめるのでこの点においても配慮が欠けていた。
- 待ち時間はその時々によって異なるので「何分待つ」と下手に言ってしまうと仇となることが多いのでそこは具体的な数字は言わないほうがいいと思う。
- 「何人待ち」とかはわかりやすいので伝えてもいいと思う。
ただ今回は、受付の人に聞いても具体的な数字が知れなかったことはちょっと残念でしたけど。
- 待ち時間への配慮が足りなかった。
行くことで頭がいっぱいで、待ち時間に何か暇をつぶせる用意していなかった。
そのため
その場しのぎでチンパンの言われるがまま携帯ゲーム、YouTubeを制限もなくさせてしまった。
そのせいで、ブレが生じ今後のルール設定があいまいになってしまう可能性があるので子供の言いなりには注意が必要です。
もしこの場合だったら、私が主導権をもち、
「5個YouTubeみたら一回休憩しようね」、
「ゲームを3回クリアしたら一回やめよう」
など提案が必要だった。
(きっとこんなんじゃ言うことは聞かないでしょうけど、
「親が決めたことをする→出来たらほめる」この繰り返しだと思います。)
何にしてもチンパンが主導権を握ったら好き放題したあと暴れて終わるのがオチだから。
WISC-Ⅳの結果
心理士ではないのでざっくりと内容を書いていきます。
これで発達障害とか断定するものではありません。
あくまでこの検査は何が得意で何が苦手なのか、凹凸の差をみたりします。
WISC-Ⅳの結果↓
この表から読み取れること。
- IQ70は日常生活の一部で支援が必要な値である。
- 言葉に関することが苦手である。
支援の方向性
- 言葉や文章で伝えるより、絵や図を見て伝えるほうが理解が早いため、何か伝えるときは絵や図、実演で説明する。
- 言葉を使って説明することに苦手さを感じるためうまく伝えられないため、本当に言いたいことが言えているか大人が気にする必要がある。
- 落ち着いた状況であれば素直に話を聞くことができるので落ち着いてゆっくり話す。
- 「ここまでやったらおしまいだよ」など見通しを具体的に伝える。
- 何か伝えたいときは、選択肢を与えたり、「はい」「いいえ」で答えられる問いにするとよい。
チンパンの診断名
問診と検査結果をもとに診断名がついた。
- 反抗挑戦性障害
- ADHDはグレー
- 軽度知的障害
(IQ70はボーダーだけど、チンパンの場合日常生活に支障をきたしているので)
今後は内服(インチュニブ開始)と行動療法を行い、
必要時入院することとなった。
ADHDも凹凸があるだけでは診断されない。
診断基準はそれによって日常生活に支障をきたしているかどうか。
その困り具合による。
※診断は先生によるものなのであくまでチンパンの場合です。
さて、内服コントロール、行動療法という新たな戦いが幕を開ける。
正直な話
診断がついてホッとしている自分と、受け止めきれない両方の自分がいる。
IQ70はショックだった。。。
だけど、すごく納得がいった。
小3だと思って接していたからできないことに腹が立って
「なんでできないんだ」
って責めることをたくさんしてきたけど、
小1レベルと知って、
「それじゃあ出来なくてもしょうがないね」
「逆に、よく頑張っていたんだなー」
ということに気づくことが出来た。
このことで私がチンパンに対する接し方を見直すため、ペアレントトレーニングを始めることにした。
チンパンの生活習慣の見直し、親の接し方の見直しが始まる。(これがまたしんどい)
また、薬を飲ませることにかなり抵抗があった。
まだ自分の子が障害とかそーゆーことを認めたくなかっただと思うけど。
人それぞれの考え方もあるから、けして推奨するわけではないけど、
でも、内服することでチンパンが過ごしやすくなるならそれでもいいと思った。
自分だって、お腹が調子悪ければ、正露丸やビオフェルミンを飲むし、
頭が痛ければ頭痛薬を飲む。
チンパンだって、うまく脳で繋がらないところがあるとすれば、その薬を飲んで本来の力を発揮させてあげればいい。
頑張ってもできなくて辛かったことも、薬を飲むことで、そこまで頑張らずに楽にできたらチンパンの自己肯定感アップにもつながるとも思った。
ただインチュニブはチンパンには合わなくて、寝てばっかいたなー。
内服調整もこれから。
まずは拒否なく飲めることが課題。
ほんとに子育て一からやり直しって感じがした。
気が遠くなるけど、ここからほんとの戦いが始まる。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
皆さんの反響がほんとに大きな力になります。
子育ては「共感」がなにより支えになると実感しております。
この経験が誰かの支えになれたらいいな~