迫りくる決断期日
9月頃にADHD,軽度知的障害、反抗挑戦症と診断されてから早一ヶ月。
精神科受診から診断までの流れはこちらから↓
来年転学する場合、その申請を10月末の締め切りに間に合わせる必要がある。
この時すでに10月半ば。
しかし、この1ヶ月そんなこと考える間もなかったのはお分かりいただけるだろうか。
度重なる脱走劇↓
ひとたび電車に乗ろうなんてしたら所要時間約3時間もかかるし大変なことになる。↓
など、大きな事件を取り出しているが、実際は細かい脱走なんぞ死ぬほどあって書ききれない。
こんな日々に翻弄され、さらに毎日のように繰り広げられる登校しぶりにメンタルをやられ、正直1日を無事に生きていることが精一杯だった。。。
とにかく目の前の問題が山積みすぎて、
全く考えられんかったー
(´Д`)
しかし、無情にも期日は迫り、
どうしよう、どうしよう
ばかりが頭をめぐるだけで冷静な判断ができない。
転学までの手順
- 保護者が学校に申し出をする。←今回はここの部分で私が悩んでいる。
- 学校側で申請書類を作成する。校長先生、担任、スクールカウンセラー記入欄にそれぞれ所見を書く。(どういう特性があり支援が必要である旨を懇願する内容。)
- 学校側から支援センターへ連絡し、転校先の空き状態や見学などの調整に入る。
- 後日支援センターから保護者に連絡があり、見学の日程調整をする。
- そこからは支援センターの人とのやり取りを経て、転校へ
ざっとこんな感じだったと思う。
私はこの時1の段階で悩んでいるはずだったが、学校側の対応が早く、すでに4の段階まで来ていた。(ちょっとびっくり)
おいてけぼりな当事者たち
期日が迫るなか、私の気持ちは正直なことを言うと、まだ診断されたことにすら受け入れない状態だった。
その後も、学校側と話し合いを重ねた。
医師の所見は、
- 学年を下げるか転学をお勧めする。
- 本人の意思ももちろん大事だが、学校の選択は親主導で環境を整えることも必要。子供はその環境に徐々に適応するものである。
- 支援学校ではクラスのリーダーになれるくらい優秀な位置につけると思うから、チンパンが自信をもっていけるようになるのでは?
といったところ。
学校側としての意見
- 将来を見据えた時に、手に職をつけた方がよい。
- 支援学級に入るなら1年でも早い方がいい。
(学年が上がるにつれ、転学に対して抵抗が強くなったり、障害受容に関しても難しくなるところがあるため)
- チンパンには個別でその子のペースに合わせた対応が必要であるため、 普通学級ではその対応が難しい。
- 知的障害があると本校の通級の支援クラスには入れない。(知的がない発達障害は可のところなので)
そうなれば、来年度からは本校の通級クラスにも入れないので支援が出来なくなり、一般児童と同じ学校生活となる。
果たしてチンパンにとってそれは苦痛にならないか。
といったところ。
WISC-Ⅳの結果を見た途端このような急展開を迎えたのだ。
(そりゃそうよねー。IQ70だとさすがに先生たちもお手上げ状態)
私の気持ちとは裏腹に、学校側の手続きは早く、あとは私の『Go』があれば動けるため、それを待っているだけの状態だった。
言われるがまま転校先の見学にも行き、様子を見てきたが、たまたまその日は学校行事だった。
残念ながら普段の授業風景が見れずになんのこっちゃわからないまま終了。
(これは調整段階で分かっていたことではないのか?わざわざ学校を休ませて行かせた意味は。。。)
その転学先には、保育園で一緒だった子が大勢いる。(チンパンはどんな気持ちだったかなー。)
見学中にたまたま保育園時代のママ友に会った。
わー!久しぶり!
今日はどうしたの?
ちょっと支援学級を見に来たの。
チンパンが勉強についていかれなくて、不登校気味で大変なんだよね💦
えー?!
チンパン君が?!
全然普通じゃん!
むしろうちの子のがやばいよ。
全然ついていけてないもん。
塾とかじゃダメなの?
・・・うん。悪気がないのも全部わかってる。
別にこのママ友は悪くない。誰も悪くない。
だけど結構しんどいんだよね。こういう意見。
全然普通にみえるという言葉
何気に傷つく。だから悩んでいるのに。
友達の前だと普通を装うから、チンパンの本性を知らない。
見えない障害ってこうして親を孤立させていく。
普通に見えるからこそ大変なこともあるんだよ。
かといって、一人一人にわざわざチンパンはこんな破天荒なことをしてしまう「知的を伴う発達障害なんです」なんて説明をする気はさらさらない。
だから伝わらなくて当然。
私だってまだ、受け止めきれてないんだから人に言えるはずがない。
親としての気持ち
自信をもって名乗れないほど未熟ではあるが私も一応看護師である。
そのため、障害についての病態や成長過程などある程度は知っている。
なので専門職の立場で、このような件を相談されたなら、上記と同じように転学を勧めたかもしれない。
こうしたほうがいいという一般的な意見はとてもよく理解できる。
しかしそれは専門職ならではの意見だと感じた。
とはいえ、
母親となればそんな意見など求めちゃいないのだ!
現状、チンパンは登校しぶりが増して、不登校気味である。
その原因の一つとして、勉強についていけず劣等感が強くでてしまい、自分の価値を見失っていることがある。
また、それに伴い多動性や衝動性が悪化し、授業を妨害したり抜け出すようになって、授業を受けることが困難になっている。
これだけを取り出せば、確かに支援学級で見てもらった方がいいと思う。
しかし、チンパンの場合、恵まれていることに友達が周りにたくさんいる。
友達とのトラブルは年頃程度のケンカ程度で、さほど問題にはなっていない。
運動もできることから活躍の場がある。
そこで、チンパン自身も転学は断固拒否。
- 友達と離れたくない
- ここでみんなと一緒に頑張りたい
私は専門職である前に母親である。だから、
息子の意見を最大限尊重したい。
しかし、他方面からのごもっともな意見もある。
気持ちに余裕がないまま板挟み状態である。
私は誰に相談すればいいの?
専門職としてじゃなく、母親として同じ立場の人からの声が欲しかった。
もっと私の気持ちを汲んでくれる人はいないのかね。
この時の私みたいな人に寄り添ってくれる人が欲しかった。そういう支援ないのかね?
悩んでいる人はたくさんいると思うけど。(こういう支援は表にすぐ出てこないから、自分で探しまくるしかない裏メニュー的なノリを早く変えたい。)
しんどすぎて考えても考えても答えが出せなかった。
悩んだ結果
悩みぬいた結果、今回は見送ることにした。
そもそも現段階で、学校に行けていないのに転校したところで行けるようになるのか。
また新たな登校しぶりに対応するのは誰か。→そう。私しかいない。
相談した人みんな、
「長い目で見て考えて」
と話をしてくる。
しかし、今の現状、先のことなんて考えられないのよ。
明日どうなるかもわからないのに。。。。
私の気持ちが決まらないまま前に進むことはできない。
私自身の覚悟が足りず、決心がつかないままチンパンを説得なんてできないし、これ以上、今の環境のが変わってしまったらチンパンはもっとパニックになる。
私にはそのパニックに対応する力は残っていない。
ひとまず現状維持で精一杯。
また、ゆっくり考えることにする。
ということで一回目は見送り、今まで通り通常学級で学校生活を続けることとなった。
しかし、この問題は毎年向き合わなければならない。
チンパンの成長を見ながら考えることにしよう。
チンパンの気持ちが一番。
結局そこに落ち着いた。
その気持ちを全力で応援しようと誓った。
またその時考えればいい。
誰もが悩む進路
支援学校にするか通常学級にするかついて誰もが悩むところだと思う。
正解なんてないはずなのに、
「こうしたほうがいい」
という多数決状態。
グレーな子はなおさらだと思う。
ある一部分以外を除けばみんなとできることだってたくさんあるんだもん。
本人もそれを望んでいたら親としては応援したいのは当然だと思う。
もちろんいろんな人の意見も聞いて考えるのは大事だけど、一番そばで見ている親が、その子の性格、特性に合った場所で輝けるかを子供と一緒に考え、その子にとってのベストを尽くすのが1番だと思う。
転学の件に関してはつづきがあるのでまた時期が来たら書きます。
この問題はまだまだつづく。。。