前回の続きの話。
まだの方はこちらからどうぞ。↑
医師の提案
制御不能の日々のルーティンがあり、
精神科受診後、
医師は2つ提案した。
- 家ルールの再構築が必要がある。
- 1度入院してみる。
入院目的は、母のレスパイト要素もあるが、親子関係のリセット、生活リズムを整えるためにした方がよいと。
早い方が良いということで、ひとまず入院の予約を押さえることとなった。
しかし、どうしても私自身が入院には踏み切れず、予約さえもだいぶ渋った。
チンパンはなんのこっちゃわからないから
注射しないならいいよ。
といった感じで、全く予測ができていない。
子供を入院させるということ
発達障害からの二次障害がおき、こんなにも事態が悪化してしまったのは、紛れもなく私のせいである。
特性を知らなかったにしろ、チンパンにわかる言葉でちゃんと認めてあげていなかったから、親子関係がこうも崩れてしまった。
常にチンパンは、
「なんで頑張ってるのにわかってくれないんだよ!」
という思いを色んな形でぶつけてきているのである。
その結果、チンパンの行動がエスカレートしていったために対処が出来なくなり、
今はすべてチンパンの言いなりとなってしまった。
だって、逆らえば手が付けられないほどの暴言と暴力と家出。
もしくは自殺したいと懇願されるのだから。
こんなことが1日に何回あるだろう。
考えただけで震える。
毎分ブチ切れているから、いつどうなってもおかしくなかったよ。
私たちにも限界がある。
恐ろしいことを考えたこともたくさんある。
いや、この時すでに限界は超えていたのかな。。。
でも、、、
これじゃダメだ。
絶対にこのままではダメなんだ。
誰のためにもならない。
みんなが苦しい。
何かを変えなきゃ!
でもその何かがわからない。
子育ては親が変われば変わる!
なんていうよね。
そうしたいけど、今の私には気力も何もないんだ。
チンパンの生活リズムを戻したり、
親子関係のリセットのため、
あと気力回復にも、
もう入院しかないのかな。。。。
一応予約はしておくけど、日々の行動をもっとちゃんと見て考えよう。
入院はいつでもキャンセル可としてもらい、その入院予約までの行動で判断しようとなった。
この時はまだ、入院させるつもりは20%くらいしかなかった。
私自身も精神科入院がどういうものかはっきりイメージ出来ていなかったから。
入院までにできること
医師に言われた通り、家でのルール設定をして実行してみることにした。
そう。トークンエコノミーなるものを取り入れた!
簡単に言うと、
「やるべき課題を意識づけする」ためのツールです。
できた!を見える化し、ごほうびをもうけることでモチベーションアップできるので、視覚優位なチンパンにはもってこいだと思った。
大前提として、
①大人の言うことを守る
②反抗しない
チンパンのベースにあるもの
- 1日お菓子1個はOK
- ゲーム1時間はOK
1日のルール
- 7時 起きる
- 7時45分 一人で学校へ行く
- 1日授業を受ける
- おやつを食べて塾にいく
- 帰宅後→夕飯→お風呂→はみがき
- 20:00-21:00 自由時間
これが全部出来たら◯
やっとこれでご褒美getとなる。
チンパンのご褒美
〇→その日のお菓子二個
ペナルティー
- 風呂の時間守れない場合、次の日ゲーム30分に減る
×が続く→入院
補足ルール
- ママに二回目言っても聞いてもらえない場合は諦める
親側のルール
- 二回注意しても聞かなければほっとく。
- 表に記録する。
先生よ。。。
いきなりハードル高くね?!?
チンパンは、
まず一個目からキツイ!
(医師が何も言わずとも、
「チンパンには入院が必要だ」
ということを私に覚悟させているかのように感じた)
これらをカレンダーに記録していった。
結果がこれだ!
ジャジャーン!
うん。全然無理!!
11日間記録の結果。
〇:1個
△:3個(ゲームやめる時間が数分おくれたり、微妙なラインは△とした)
×:7個
そりゃそーよ。この時は昼夜逆転の生活だし、厳しいよね。
〇の日が1個あっただけ逆にすごいよ!!
着実に入院が近づいていく。。。
ねぇ、チンパン。。。
私はあなたを入院させたくなんてないんだよ。。
入院なんかせずに、私があなたを変えたいよ。。。。
私はどう頑張ったらいい?
どうしたら私の声が届くかな。。。
しかし、そんな思いとは裏腹に、
チンパンの行動は悪化するばかりであった。。。。
訪問看護導入のきっかけ
私は、次から次へと起こる出来事と問題が山積みすぎてパンク寸前だった。
(日々の奮闘や転学、さらに入院、自分の仕事のことなど)
すべてが自分のキャパを超えた問題で、もう何も考えられなかった。
そこで医師に、
同じ様な立場の人と話したい!
経験者に話を聞きたい!
気持ちをわかってくれる人と、とにかく話したいんです!
と言ってみたところ、
チンパンの保険で訪問看護が取り入れられることを知った。
本来子供のためにであるが、とにかく今は私の話を聞いてもらうため、早急にスケジュールを合わせ、入院前に会うことができたのだ。
こうして訪問看護を導入することとなった。
今後、その訪問看護師さんに心の底から私は救われることになる。
私自身の決断を迫られる
毎日毎日仕事に遅刻し、呼び出しがあったら早退。
どんなに理解がある人たちや、職場であってもこんなんじゃ続けられない。
こんな中途半端な自分が許せない。
すでに有給、介護休暇まで使わせてもらい、後がない状態である。
しかし、今仕事をやめるわけにはいかない。
やめてしまったら、シングルマザーでどうやって生きていけばいいんだ?
でもこのまま続けるわけにもいかない。
やめたくないけど続けられない。
この考えが繰り返される。
私も精神科にかかったら、
おそらく適応障害くらいの診断はつくだろうと容易に予想ができた。
だって、
- 明らかに禿げきてるし、
- 耳詰まってボアボアして聞こえない時もある
- 耳鳴り
- めまい
- 動悸
など、もうすでに身体にきてるんだもん。
でも診断されたとしてどうする?
傷病手当てもらってしのぐ?
それにしたって期限はある。
いつまで休めばいいの?
こんな生活をいつまで続ければいい?
チンパンがいつ落ち着くかなんて誰にも分らない。
そう。。
答えなんてないんだ。
真っ暗なトンネルの中にいるようだった。
光がまったく見えない。。。
どうしたらいいかわからず、必死にその日1日を終えることで精一杯だった。
つづく。。。