続きの話になりますので、まだの方はこちらからお願いします。↑
入院中の一日のスケジュール
朝:6時起床
- 検温、検査(あれば)
- 8時 朝ごはん
- ドリル(自己学習)
- ホールで談笑
昼:12時 昼ごはん
- ホールで談笑
夜:18時 夕ご飯
21時 消灯
お風呂は2,3日に1回。
ご覧の通り、
何もしないのだ。
専門の小児精神科病院だと保育サービスや、勉強見てくれたりと学習面でもサポートされるところもあるが、
チンパンの病院はそんなものなどない。
ただひたすら
朝起きてご飯食べて、
昼食べて、
夜食べて寝る。
たったこれだけ。
成長期の子供にとってみたら、刺激をたっぷり与えてあげるのが一般的かと思う。
しかし、
今のチンパンには
- 刺激が少ない環境
(ゲームなど誘惑がない)
- 生活リズムを正すこと
これらがとても大事なのだ。
チンパンの場合、
特性も相まって環境に影響を受けやすい。
自分では制御ができない状態にあって、ここまできてしまったのだから。
だから落ち着くのには、ここまで
徹底的に環境を整える必要があったのだ。
と、自分に言い聞かせている。
こうでもして納得しないと正常でいられなかったから。。。
チンパンからの電話
面会翌日より1日10分の電話の許可がおりた。
看護師に、テレホンカードを使って電話のかけ方を教えてもらい、かけてくることになっている。
いつ電話がかかってくるか分からないから、一日中ソワソワして落ち着かない。
携帯も片時も離さずに、握りしめていた。
11:30頃に公衆電話からの着信。
ワンコールで取る。
ドキドキッ
初恋(そんなのしたことあったっけ?)の時のような、初めて好きな人から電話がかかって来るような、あのドキドキ感。
もしもし?
昨日、おかしとか食べなかったのは、夕飯が食べられないと困ると思ったから、食べなかったんだよ。
開口一番にチンパンが伝えたかったことはこれだ。
「もしもし」とかではない。
すんごい棒読みだったから、何かに書いてから話してるのかな?と思うほど。
きっと、私が心配していると思って言ってくれた言葉だと思う。
なんとも健気で可愛すぎる
きっと看護師との話の中で、「それをちゃんとママに伝えたら?」と言われたのでしょう。
ほんとは食べたかったんだね。
我慢出来て偉かったね。
お菓子を我慢するなど今までのチンパンではありえない。
チンパンの辞書に『我慢』という文字はなかったはず。。。
凄まじいスピードで成長している気がした。
昨日は寝られたの?
昨日は、久しぶりにママと会ったから、ドキドキして寝れなくて、3時位にホールのソファーで寝てた。
なんだか、、、
一つ一つの発言にキュンとする。
ここ数か月は暴言しか聞けなかったから、
チンパンてこんなに素直で可愛いこと言うんだと初めて知った。
今日ドリル2ページやったら、テレビが見られるって。
もう勉強やったから、あとでスポンジボブみる。
なぬ?!
今、勉強を自らしたと申したか?!??!
宿題すらもいつも『ない』ことにして、一切やらないチンパンが
一人でやった?!
ありえない((( ;゚Д゚)))
こうも人って変わるの?
てかほんとに、
あのチンパンなの?!
なんだか不思議な感じがした。
入院に適応してくると、制限が解除され、少しずつできることが増えてくる。
電話、条件付きだがテレビが1時間見られるようになった。
何も出来なかった日々にこれは大きな変化である。
次来るとき、ハムちゃん持ってきて。
???
ハムちゃん?
これはチンパンがUFOキャッチャーをしたときのもので、ビギナーズラックで2個どり出来て大喜びしたぬいぐるみのキーホルダー。
肌触りがよく、とても気に入っていた。
しかし、スタメンの奴ではない。
これを持ってきて欲しいらしい。
普段ベッドの回りには仮面ライダー系の奴らが大集結しているのは知っていたが、今欲しているのはハムちゃん。
ハムスターではなく、ハムちゃん。
ネーミングも可愛い。
あんな暴言吐いていたやつとは思えない。
やはり、寂しいんだなと感じた。
しかし、図鑑とかぬいぐるみは外泊もどってきてからの許可となることを伝えると、少し寂しそうに返事をした。
試験外泊が2日後に二泊三日で予定されている。
帰って来た日の夜ご飯はハンバーグを一緒につくって食べる約束をした。
今日のことを祖母に伝えると、
ちょっと安心かな?
可愛すぎるぅぅ~(;Д;)
と泣いておりました。
チンパンはとっても頑張っています✨
私たちもいつまでもメソメソしてられないよ。
前を向いて一歩ずつ頑張らねば✊
チンパンとの会話で少し前を向くことができた。
親子の大事な時間
毎日の電話が楽しみでしかたない。
たった10分の時間。
されど10分。
今までずっと一緒にいたときには感じたことのない、かけがえのない時間。
大切な親子の時間。
普通のことが普通にできないからこそ、一言一言かわす言葉の大切さ、話していることにきちんと耳を傾けて聞くことが出来ている。
私たちにはこれが必要だったんだ。
まだ遅くない、これからまだやり直せる。
私たちなら。。。
つづく。。。