前回の続きである。こちらから↑
私と祖母はまだ病み上がり。
不完全な中お互いが起きていられる時間に看病しあった。
チンパンは相変わらず、こちらの体調なんぞお構い無し。
破天荒な日々は続く。
むしろ、
私たちが構ってあげられないから、
より不安定さを増しているのかもしれない。
そこで、普段からの不安定さに加え、
とんでもない事件を起こしてくれるチンパンをとくとご覧あれ。
不安定な日々
今日も誰もかまってもらえないチンパンは、暇を持て余し、
サッカーをやってくる!
と行って家の前の駐車スペースでやっていた。しかし、すぐそばに車道があるので、ボールが飛び出てしまう可能性がある。
そのため祖母が
車が来るといけないから、公園にいっておいで!
と優しく声をかけたが、
うるせー!
しんどけ!
と、またどこかに行ってしまった。
もはや何を言われても、
キレる体質になっているのでしょう。
おそらく、この時の正解は、
「一人で遊べて偉いね、だけど車が来て危ないから、公園でやった方がいいかもね!」
こんな感じだろう。
しかし、ヘロヘロな私たちにそんな余裕はない。
そして、
夕飯時にしれっと帰って来て何事もないように過ごしている。
なんだか日常すぎて
あ、もう帰ってきたの?
みたいな感じで、麻痺しているので怒る気すら起きなかった。
(正しくはインフルによって怒る体力が残ってない)
また、その翌日は、
朝起こしたのに全く起きない。
予定の時間よりチンパンが遅く起きた為、
なんで起こさねーんだよ!
と、ぶちギレ!
いやいや、一時間以上指定されたやり方で起こしてますが!
ほんとーに、朝の取り扱い方は未だにつかめない。
チンパンは季節の変わり目、気圧などもきっと左右されやすいタイプだ。
そこまでは調整でけへん(´Д`)
いつも通り朝から暴れ狂って外に出ていった。
と思ったら、
そのままの勢いで祖母んちに直行!
なんか、すんごい怒ってるけど、どうしたの?
いや、別にどうってことは何もない。
ただ起きれなかったことへの怒りだからね。
私も大分冷静に見れるようになってきたもんだな(゜-゜)
気分のアップダウンが激しい
機嫌よく遊んでるなーと思いきや
いきなり、
おい!無視してんじゃねー
とキレだしたり。
そう、チンパンはいつも注目されていないと「無視」という認識になり、常に注目がないとダメなのだ。
非常に承認欲求が強くて、それがいくらやっても満たされない状態だったのだろう。
自己肯定感の低さが思いっきり出てますね。親はいくら褒めたり、認めたりしているつもりでも本人には伝わっていない証拠。詳細はこちら↓
自分の思った通り人が動かないと
キレる!
でも、自分ではやらない。
すみませんが。。。
どこぞの王様でしょうか?
気分のアップダウンに
振り回されてしんどすぎる。
突然の訪問者
上記のような不安定な日々を送っている。
そんな中、更なる試練が💦
ある日の夜。
チンパンは珍しく、早めに就寝していた時のことであった。
私ものんびりしてから寝よーかなーと
リラックスモードのころ。
夜22:30
祖母の家で
『ピンポーン』
インターホンが鳴る。
全然知らない人がめっちゃ怖い顔で立っていた。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
話を聞くと、
その方は、チンパンの同級生のお父さんとお母さん。
昼間、チンパンがその子の家にお邪魔してゲームで遊んでいた様子。
その同級生の子には三才の妹がいる。
どうやら、その妹をチンパンが殴ってしまったらしい。
それで仕事から帰って来たお父さんが、その話を聞きつけたようで、ぶちギレて乗り込んできたという状況。
家は実家しかわからなかったため、祖母の家に突撃した。
あわてて祖母から電話が来て、私も駆けつけた。
チンパンも連れていこうとしたが、いくら叩き起こしても起きない💦
ひとまず、親御さんの話を聞くことを優先し、私だけで駆けつけることにした。
しかし、話を聞けば聞くほど
全部の話が理解できず、
パニックだった!
なぜなら
うちのルールでは
- 行き先を言って出かける。
- 友達の家には絶対上がらない。
- ゲームは家で制限時間内で行う。
そして最近のチンパンは、
〇〇くんと公園に行ってくる。
だから、
私はてっきり『〇〇くんと公園で遊んでいる』といつも思っていたし、一ミリも疑いはしなかった。
しかし!よく聞くと
今回はそのよく話を聞く〇〇くんでもない、初めて聞く同級生の名前の子供だし、親御さん。
人の家に上がってゲームをし、さらに妹を叩いたという意味を理解するのに苦しんだ。
全部違うじゃん!!!
スーパーパニック!
え?家にお邪魔したんですか?
チンパンが?!?!
しかも、今回が初めてではなく、ここのところよく行っていたらしい。
え?!いつも?!
ゲームをしてるんですか??!
妹を殴った?!?!?
全く意味が分からなかった。
状況を把握するまでに少し時間がかかったが、落ち着きを取り戻し、
理由はどうであれ、
叩いてしまった事実については
丁重に謝罪した。
親御さんは、うちでゲームをすることはいいが、年下の女の子に手を出すことが許せないとのことで怒り心頭でした。
ごもっともです。
幸い怪我もないとのことで、最悪の事態にならずに済んだ。
チンパンとどう話す?
さて、チンパンとの話し合いをどうするかだ。
突っ込みポイントが多過ぎてどこから話して良いのやら。
一気に怒鳴りちらしても、怒られた記憶しか残らないため、意味がない。
冷静に話し合う必要がある。
ぺアトレを思い出すんだ!
自分!
と深呼吸した。
ひとまず、チンパンを叩き起こした。
話し合うポイント
- まず状況確認(今日誰とどこで何をして遊んでいたか)
- 現状の説明(同級生の親御さんが来たけど、何か知っていることはないか。)
- チンパンはなぜ「公園に行く」と嘘をつかなければいけなかったかを一緒に考える。
- 話を聞いてみたところ、事実を認め、いけないことをしてしまったという認識しているため、それについてはペナルティーを淡々と設けることとした。
許しがたい行動
- 公園に行くと言って嘘をつき、友達の家でゲームをしていた
上記のことについては、1週間友達と遊ばない+ゲーム1週間禁止。
解除後も、外出の際は携帯と時計を持ち歩き、どこでだれと遊ぶかを報告しなければ外で遊ぶことはできないというルールに設定した。
- 人をたたく
叩いてしまった理由を聞くと、
ゲーム中に3歳の女の子がチンパンの膝の上に座ってきた。
口頭で「ゲームしてるからやめて」と3回は最低でも注意をした。
しかし、しつこくてやめなかったので叩いてしまったとのことだ。
結果として叩いてしまっては全てが台無しである。
本人もいけないことは分かっているため、今後やらない約束とペナルティーを設定。
しかし、今までのチンパンであればすぐに手を出していたので、口頭で伝えることが出来たことは評価ポイントである。
ただ、残念なことに今回の相手は3歳。なかなか理解が難しく聞き入れてもらえずに衝動をを止めることが出来なかった。
今後は色んな年代と関わり、沢山のことを一つ一つ乗り越えていかねばならない。
1つのステップとして、
- イライラした際
- 口頭で言っても伝わらない場合
- 殴りそうになったら
上記の場合は、すぐに家に帰ってくる!ということにした。
良いことや悪いことの区別はついている。だからまずは適切にクールダウン。ここからだ。
いつもなら
ふざけんな!ゴラァ!!💢
と怒鳴り散らしてぶっ飛ばしてたであろうこの案件に対し、冷静に対応しているあたりが、自分では大分成長したなと思うので
自分で褒めておく(*´ω`)えへへ
チンパンはなぜ嘘をついてしまったか。
さて、ここからが本題だ。
チンパンはなぜ嘘をついてしまったか。
チンパンの根底には
ゲームがしたい!
という気持ちで溢れている。
現在、家では様々なルールを守ったうえでやっとゲーム1時間ゲット。さらに、頑張りを続ければ時間を増やすことは可能なシステムである。
しかし、なにか約束を破るたびにリセットされてしまうので、ゲーム時間が増えないことにもどかしさを抱えていたのだろう。
(約束を守らないチンパンがどう考えても悪いのだが、約束を守るということは相当な知能が必要である。チンパンはそこが低いために、なかなか約束を守れなかったんじゃなかろうかとも考えられる。)
しかし、どうであってもゲームをやりたいのであれば家ルールを何としても守る必要がある。
今回のような嘘はバレるし、それを続けていくならそもそも家でのゲームも禁止になる。
今後もゲームをしたいのであれば、家のルールをしっかり守るところから。
そこをブレずに伝えていく必要がある。
まとめ
子供が嘘をついたとき
- 頭ごなしに叱るではなく、責め立てたりも違う!
- なぜそうなってしまったか行動に注目して一緒に考える。
- そして、正直に話してくれたこと、悪いと認められたこと、など評価出来る所は肯定的な注目をする。
例)「正直に話してくれてありがとう」
「悪いことと分かっていたんだね」
「相手が3歳の子で伝わらなくて残念だったけど、言葉で「嫌だ」と伝えようとしたんだね」
今回の褒めポイントはこんなところだ。
ゲームがただ単にやりたいだけなら、
- ゲームができる条件
- どのようにしたらゲームの時間が増えるのか
上記を再確認!
今回のように、ゲームやりたさに嘘を重ねてしまい、楽な方に逃げてしまったということは、私の日々の認め方が足りないとも読み取れる。
なので、日々の頑張りをさらに認め、そのモチベーションを保てるように支えるのが、私の任務である。
また、今回のように病み上がりだったり、私自身の関わりが不安定だと、チンパンはその辺の感覚は敏感なので、不安定になりやすいのだ。
そうすると、予期せぬことが立て続けに起こったりする。
やはり、親の心身の健康が第一だ。。。
これからも、人より多くの失敗や間違えを繰り返しながら、一歩ずつの成長である。
叱るではなく、行動の根底を考え、改善出来るようサポートしていきたい。
つづく。。。
この話は、ペアレントトレーニング一回目の受講が終わったあたりの話であるが、割と冷静に対処ができていると思う。これは結構効果があるのではないか?!と思い始めている時である。
ペアトレの記事はこちらから↓
参考にした本↓