夜のターザンロープ
ある日のこと、
何かのきっかけでまた飛び出してしまった。
(地雷がありすぎて正直何で怒っているか不明)
薬も飲んだり飲まなかったりの日々。
死んどけ!
夜20時すぎ
今度は自転車で大暴走。
ライトも付けず、猛スピードで飛び出していく。
チンパン愛用のこだわりのBMX!!
ここで出動してくれるのはもちろんこの方!
見守り隊の祖母
(一方ゴリラママは、チンパンが自宅にいつ帰ってきてもいいように、いつも通り自宅警備員です(´_ゝ`))
すぐに出動し、後をついていく。
がしかし、
すぐ追いかけたが、チンパンは交差点を渡り切ってしまい、見失う。
方向的に学校方面だったので、学校周辺を探すことに。
すると、すぐに
チンパン発見!!
今回はかなり楽に見つかった。
すると
何してるの?
毎回なんだけど、
こっちのセリフ!!!!
一緒に走ろうか?
え?!いいのぉ??
いいよ!
好きなところ走っていいよ!
ついていくから(^-^)
ほんとにいいの???!!
わーーーーい!!!
しばらくチンパンは知っている道を右に左へ。。。
知っている友達の家を祖母に紹介しながらあちこち走り回った。
突然自転車を止めて、公園に立ち寄った。
只今夜21時ごろ
ここで遊んでいい?
ブランコ乗りたい!
チンパンはブランコがだぁいすき。
余裕で1時間半は乗っていられる。
見てるこっちが酔う(´Д`)
この日はとことん寄り添うつもりの覚悟をしてきた祖母(さすがっす!)
いいよ!
案の定、しばらく乗り続けた。
ブランコに満足すると
ターザンロープをしに走る。
何度もシャーシャー(ターザンロープの音)目の前をよぎる。
カメラを向けると最高の笑顔でピース。。。
只今の時間、夜22時ごろ
一件の動画が自宅警備員(ゴリラママ)のもとに届く
ママ~!
いえーーい!
シャーーー(ターザンロープの音)
暗闇の中のターザンロープ。。。怖い。
お見せできないのが残念だが、腹が立つほど満面の笑み。。。
「えーーっと、、、
家出した方ですよね?」
なにシャーシャーしてんのかしら(´Д`)
またしても帰るタイミングを見失っている祖母。
今日の打開策は
明日のお菓子を買って帰ろうか!
え!?いいの??!
お菓子で釣れるんだからまだまだチョロいぜ(笑)
嬉しそうに100円を握りしめ、コンビニの駄菓子コーナーへ。
すごく頭を使って、たくさん買えるように計算しながら買い物をした。
買ったものを嬉しそうに抱え、ルンルンで帰宅。
家出を忘れ、ただの祖母とチンパンの夜遊びナイトサイクリングであった。
今回の振り返り
- チンパンは衝動を抑えきれず飛び出してしまうが、少しでも全速力で走ることで気持ちを切り替えられることがわかった。
よって
この時点でもう本人は気持ち的にフラットになっているため、祖母がついて来ることに素朴な疑問を抱く。(こちらとしてはたまったもんじゃないけど)
- チンパンの言葉を一度も否定することなく、祖母が遊びに付き合ってくれたため大変満足である。
そのため本来の目的をすべて吹っ飛ばして、遊びに没頭したのでしょう。
- 学校で発散できないので体力が有り余ってる。
その有り余るエネルギーが、すべてママや祖母に怒りとなって当たるため相当なダメージを受ける。
チンパンや祖母の行動は、甘やかしやわがままなどいろんな捉え方ができ、これが果たして本人に寄り添う関わりなのかわからないが、少なくともチンパンにとっては大変有効であったと思う。
いつもは厳しいけど、無理のない範囲でとことん付き合ってあげる日をつくることで、少しずつであるが関係性も良くなり、飛び出しがほんとに少しずつだが減るきっかけになると思う。
ダメ以外の伝え方。
普段から「ダメ!」をよく言われてしまう子にとっては(あ、チンパンのことです。言っているのは紛れもなく私です。反省。)
自分の言ったことに対して、すぐに
「いいよ!」
と言われることは、自分の意見を認めてもらえた=自分を認めてもらえた。と感じるんじゃないかと思う。
親はどうしても
「~しちゃだめ!」
「~しないとダメだよ!」
など否定文で言ってしまうことが多い気がする。
だけど少し言い方を気を付けて
「~した方が素敵だよね」
「~してくれた方が助かるな」
など、日ごろから「ダメ」を使わず、
肯定文で言えたら、
自己肯定感を維持または高めることに繋がるんじゃないかなーと思う。
ほんと小さなことからコツコツと。
つづく。。。