前回のはこちら↑
制御不能のルーティン
その後も社長出勤が続き、
12時ごろ堂々と登校する。
このころのチンパンは
もはや制御不能であった。
その生活はこうだ。
朝
9-10時 起床
(不機嫌、基本何か話しかけたら爆発)
おはよう。
うるせーんだよ!
死ね!
10-11時 朝ごはん
(パンの焼き加減、ごはんの量、アツすぎたり冷めすぎていたら爆発)
ちなみにパンはこのぐらいの焼き色でゴミ箱に皿ごと捨てられます。
焦げてんだろーが!
死ね!
薬も飲んだり飲まなかったり。
11:15 支度
(基本朝は四肢麻痺なので力が入らず、ふにゃふにゃ人間。自分では何もしたくないでござるが出現する)
おい!靴下はかせろ!
こっちは動けないんだから!
早くしろ!
(うん、一回口を取りましょう!(゚Д゚)ノ)
この時点で私は頭がちぎれそうなのを堪えて淡々と準備を進めていく。
11:30 やっと玄関に行き、登校までの8つのチェックポイントがスタートできる。
勝手に歩き出すときもあれば、
おい!
自転車に決まってんだろ!
早くしろよ!
遅れる!
(もはやこの時間で、何に間に合わせようとしているのでしょうか(´_ゝ`))
地獄の朝のルーティンがここまで進化してしまった。。。
学校から帰宅後、夕焼けチャイムまで友達と遊ぶ。
この頃は習い事も全部キレ倒して行かない日々が続く。
17:30頃帰宅後、早速ゲームに取り掛かる。
お菓子の食い散らかしパーティーが始まる。(もちろんごみは捨てない、バリバリ口をあけながら食べるので、食べてるんだかこぼしてるんだか、わからないほどの食べこぼしMAX)
19時頃 夕飯
えーまずそう。
こんなのいらない
少し口付けたらご馳走様。
(そりゃそうだ。あんだけお菓子食べたらお腹いっぱいでしょうーね💢)
その後、もそもそ何やら準備をする。
20時頃
なんかイライラしてるとチャリに乗ってどこかに行く。
この時はなぜか学校に行くことが多い。
(夜になると学校に行きたいでござるが出現!)
案の定、学校から電話
20時半すぎ お迎え。
帰宅後ひたすらゲーム
当時はスプラトゥーン→マインクラフト→現在はフォートナイトをこよなく愛している
お風呂はいっちゃいな!
もう寝る時間だよ!
いくら言っても、私の声は届かない。
結局夜中1時半頃までゲームをやり倒し、風呂も入らず寝ることが多くなった。
(きったね)
こうしてやっと1日が終わる。
朝起きられない原因は明らかですね。
この繰り返しの日々。
これで制御不能のルーティンの完成!
私も祖母もどのように関わればいいかわからず、完全にお手上げ状態であった。
何か話しかけると大暴れ、暴言暴力となってしまうので、いかに自分たちの安全を守るかで必死だった。
暴れ始めたら別室に避難。
これがこの時の精一杯。
自分の子供なのにおかしいよねこんなの。
わかってるけど、自分たちだけではもう、どうしようもできなかった。
こんな状態が続き、私と祖母の限界が近づく。。。。
3回目の精神科受診
このとんでもない状態を聞いてもらった。
その結果
- リスパダール1mgが追加処方
- このままでは全員良くない方向に行ってしまうので、入院も考えた方が良い。一応予約だけ押さえましょう。
こんな方向性になってしまった。。。
ここから、入院させるかどうするかの葛藤が始まる。。。。
つづく。。。
今回の振り返り
子供の破天荒さを助長させてしまった原因
- 泣き止まないから
- 暴れるのがおさまらないから
結果的に子供の言うことを聞いてしまった。
こんなことよくありませんか?
うちの場合、
子供の言うことをそのまま聞き入れてしまったことが最大のしくじりである。
子供は、
- どこまでなら怒られないか
- どこまでなら許されるのか
- どこから怒られるのか
など日々試行錯誤して、親に試している。
そのうち、
- 1時間泣き倒せば
- 物を投げて暴れれば
- 外に飛び出せば
ここまでやれば言うことが通るんだ!ということを着実に学んでいく。
チンパンのこういうずる賢さの能力は、ピカイチなのである。
そしてさらに、チンパンの特殊能力である交渉術を巧みに使い、ゴリラママを翻弄していくのであった。
その交渉術とは、
これしてくれたら学校ちゃんと行く!
学校ちゃんといくからこれしていい?
いっけん何も特殊ではないように見えるが、ちゃんと相手が望んでいることを押さえながら交渉を進めるのだ。
つまりチンパンは、
- 自分がやらなければいけないこと
- 人が望んでいること
これが理解できていると読み取れる。
今回の場合、「ママは学校に行くことを望んでいる」からそこで駆け引きをする。
基本チンパンは、
「~してくれたら望んでいることをやってやってもいい」
「相手が望むことをするから自分のやりたいことをしていいか」
というスタンスを貫いている。
私はチンパンを信じたい気持ちでいたからこの交渉をよくのんでしまっていた。
(私は、交渉をのむ=チンパンと約束をしたという認識)
しかし!
チンパンはこの交渉に全力をかけているので、そのあと約束を守るかどうかなんて気が回るわけもなく、チンパンのなかで
交渉成立→自由をゲット!
としか思っていなかったのだろう。
そんな約束なんぞ守られることもなく、チンパンの好きなように過ごす時間が増えていく。
こうしてチンパンを制御不能へと成長させてしまったのである。
この親のブレブレな態度がとんでもなくしくじりなのです。
先に褒美をあげてしまってからではやるわけがないのだ。
約束を守らなくても自分の好きなことはできてしまうのだから。
自分の望みを言葉巧みに言ってきたとしても、一貫してやることをやってから!という姿勢を貫き、本当にやるべきことが終わったところまでを見届けてから、本人の要望を受け入れるという段階をきちんと積み重ねてこなければならなかったのだ。
取り返しがつかなくなってから気付く。
こんな親でごめんよチンパン。
一緒に一歩ずつ進んでいこう。