すぐ死にたくなるチンパンと頭がちぎれそうなゴリラママ

発達障害(ADHD)、軽度知的障害と共に生きる小学4年生のチンパンとママの奮闘の日々。短期間でチンパンからやや人間への変貌

精神科入院。試験外泊3日目

 

3日目の朝

 

今日は病院に戻る日。
昨日のような朝から「病院戻りたい」コールもなく
朝からシャキッと学校に行く。

 

 

え?朝の地獄のルーティンないの?

1時間目に間に合う時間に一緒に歩いて登校。

 

登校しぶりなし!!

 


午前中の授業が終わり、お迎えに行く。


その後、家で暇つぶしができるような物を100均へ買いに行く。

買い物中も癇癪なし!

 

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チンパン


これ買って。

 


ビンゴを購入。

 

何も起きない!
すんなり買い物終了。

 

これが普通なんだろうけど、こんなにすんなりいっていいものか。

スムーズさに違和感があり、まだ慣れない。

これも変な話だ。

 

お昼はカフェへ

 

トラウマのカフェへリベンジしに行った。

 散々わめきちらしたカフェ↓

ケチャップ持参しているから今日は大丈夫。

ちゃんと注文通りきて、一安心。

 

話しながら笑顔で食べられた!

 

笑顔を見ながらのご飯はなんて美味しいんだろう!

 


奇跡✨


とくに何事もなくすごせた。

 


クリスマスが近づいていたので、お店の宣伝があった。

 

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チンパン

これ、クリスマスにみんなで食べよ!

 

 


そんなキラキラ✨されたら、、予約しますよ。(ママはチョロい)

 

何も起きないってすんばらしいことなんだね!

 


2人でビンゴ大会


二人でひたすら交互にガラガラ回して、出てきた数字に穴を開ける。

(そりゃービンゴなんだからそうなんだけど)

景品などない。ひたすら出た数字を開けていくだけ。

 

正直、字で表すと何が楽しいんだって感じだろうけど、

 

 

これが!!
めっちゃくちゃ楽しい!

(*´▽`*)✨

 


だって今までこうして2人で、同じことで遊べなかったんだから。


チンパンは、テレビやゲームではない遊びを楽しいと思えなかったんだから。


そんな二人が、数字があったかないかでキャッキャウフフしてんだから楽しいに決まっている。


チンパンの笑顔が見れただけで、わたしゃ嬉しいんだよ。

 

そうこう遊んでいるうちにあっという間に病院へ戻る時間となった。

 


病院へ帰還の時


チンパンは何の抵抗もなく、病院へ戻るための準備をし出発をする。


バスで病院に向かう。


2人ともこの時は無言だった。

 

 


あっという間に病院に着いてしまった。。。

 

 

抵抗もなく、すんなり病院に戻ることは良いことなんだけど、なんだか全てを受け入れすぎていて切ない。。。


病院に着くと、担当看護師が迎えに来てそのまま病棟へ。


今回の別れ際

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チンパン


次はいつ会えるの?

明後日は会える?

 

 

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ゴリラママ

それは先生に聞かないと分からないな。
次の外泊は6回寝たらだから、また迎えに行くね!


また、毎日電話楽しみにしてるね!

 

 

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チンパン

うん。。。

 

 

少し寂しそうな返事。

寂しそうな背中を向け、看護師とともに閉鎖病棟へと戻って行った。


今回も「じゃあね」を言わずに別れた。

 

次会えるのは、5日後の試験外泊2回目の日だ。

 


チンパンを見送った後、帰宅するため、バス停でバスを待っていた。

バス停の正面に病院があり、何気なく眺めていた。

 

病院の窓はマジックミラーになっており、中からは様子が見れるが、外からはよく見えない。

しかしホールの方でチラチラ動いているのが見えた。

よーく目を凝らして見ても何かは見えない。

 


携帯のカメラでズームしてよく見ると

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ゴリラママ


あ!!
チンパンだ!

 


思わず手を振り返す。


マジックミラーのフィルムが少し剝がれたところから、チンパンが一生懸命手を振っていたのだ!

 

 

チンパンはどういう気持ちで入院しているのだろう。。。


外泊のたびに家から病院に戻る。
どういう気持ちで手を振っているのだろう。
はたしてどこまで受け入れているのだろう。


手を振りながらがあふれる。。。。


チンパンには泣いているのが分からないよう精一杯笑顔で手を振り返した。

バスがくるまで続けた。


バスに乗り、窓際に座る。

病院を見るとまだ手を振っているのが分かった。

最後まで見送ってくれたのだ。

 


ねぇ、チンパンはどういう気持ち?

 

 


聞きたくても聞けなかった。

 


またバスの中で泣きながら帰宅した。

 

 


こうして一回目の試験外泊は無事?終わったのでした。

 


ところどころで見せるチンパンの成長の様子に驚きの連続でした。

しかし一方で、爆発が起きた時はやはり私たちの手にはおえないなと思ってしまうことも多々あった。

 

 


一歩ずつ、前に進もう。

私たちのペースで。

 

 

 

つづく。。。