前回のはこちら↓
交差点でシャウト
祖母の家出、三日目の朝
学校に行く準備をダラダラして、家を出るまではまだよかった。
(もちろんスムーズではないですよ?地獄の朝のルーティンはしっかりやります(´Д`))
しかし、無事に校門をくぐるまでは難関である8つのチェックポイントがある。
詳細はこちら↓
今日は大通りの信号のところで始まった。。。
横断歩道手前のところに座り込み
学校なんて行くか!
バカヤローが!
死ねぇぇーー!
キッズケータイを何度も地面に叩きつける。
(意外と丈夫で壊れていない!)
交差点一帯にチンパンの声が響き渡る。。。
どうやら、今日はシャウトの日のようです。
ちょうどそばにガソリンスタンドがあり、
店員がギョッとして見ている。
信号待ちの車内にいる人もこちらを見ている。
向かい側の通行人も見ている。
私はこの視線にメンタルをやられる。。。
そりゃービックリして見るのはわかるけど、凝視はやめてほしい。死にそうになる。
こっちは毎日叫び散らしてるのを聞いているから慣れてしまって、『あーはいはい、このパターンね』と思えてしまってるのもまた悲しい。
この時から私の耳は特殊な機能が備わった。
チンパンがしゃべると耳鳴りがして、耳がつまった感じになる。
特殊な耳へと進化を遂げていた。
チンパンが『死ねー!』と叫べば、
私の耳には『キーン』しか聞こえないのだ。
自分の防衛機能がきちんと働いている証拠。
この日は各チェックポイントで叫び散らし、学校に送り届けたのがギリギリ給食の時間に間に合う時間だった。
結構かかったなー。
そこから私は仕事に行く。(もちろんHPはすでにゼロ。ヘロヘロで耳がつまってるヤバい看護師の誕生)
その後学校から連絡はなく、なんとか過ごせた様子。
祖母の帰還
その夜、祖母が塾のお迎えに行ってくれることになった。
それをきっかけにして、
私の帰宅前に二人で話し合った模様。
なんで出ていったかわかる?
ぼくが悪いことしちゃったから。
そうだよね。とても悲しかったよ。
でも、私はチンパンと一緒にこれからもいたいんだけど仲良くやっていけそうかな?
うん。
ごぉめぇんなしゃぁぁい
とざっくりこんな感じで仲直り(?)ができ、
無事に祖母が帰ってきましたー👏✨
おかえり、祖母よ。。。
いやー、たった3日くらいだけど、長く感じたなー。
チンパンの世話は1人では無理!
みんなに支えられてるとしみじみ実感するのであった。(感謝してまするm(__)m)
祖母の家出をきっかけとして少しずつ
家のルール化が進む。
- 暴言暴力しない
- 出ていかない
- ゲーム30分まで
(1日中暇さえあればやっていたので昼夜が逆転しつつあったので厳しめに設定)
を約束とした。
(そんなもの一瞬の約束でしかないけどねー)
約束1日目
今日は学校の遠足。畑の収穫らしいが外は大雨。
(ほんとにこんなんで遠足行くのかよ!と私もついつい文句が漏れる)
それでも、バスを貸しきって一斉に行くやつだから遅刻したらアウト!
必死にどしゃ降りの中チャリでつれていく。
後ろでごちゃごちゃで文句言ってるやつは無視!
前だけをみて漕いだ。
バスが見える!
間に合ったー!!(∩´∀`)∩
というより、チンパンのせいでバスを待たせてしまっていた。(すまぬ)
めんどくせーんだよ。 行かねーって言ってんだろ! おろせ!
まーだごちゃごちゃ言ってる。
先生との協力パスで暴れるチンパンをバスに詰め込む。
(ラグビーのパスみたいな感じ🏈)
無事出発!
よっしゃーーー!!(°∀°)
今日は私の勝利じゃい!!
うぉぉぉ💪✨
そして心の中の喜びの舞をそこそこにして仕事に行く。(トホホ)
帰宅後
チンパンが小松菜をいっぱい収穫してきた!
小松菜なんか食べないくせに手にいっぱいのモサモサを持っている姿が
なんか可愛いヽ(´ー`)ノ
せっかくだからゴマ和えにして食べようか♪
いらねーよ!
バカヤローが!
チーーン(´Д`)
可愛いと思ってしまった自分を悔やむ。
一瞬にしてクソチンパンに変身した。
帰って来て速攻ゲームをする。
30分なんてあっという間。
30分なんてやってねーのと一緒だよ!
バカか!
ほんと死ね!
ママのいじわる!
えーーっと?
昨日の約束は了承済みじゃなかったっけ?
それで無事和解したから、祖母が帰って来てくれたんだよね?
は?
そんなこといってねーし!
バカじゃねーの。
そんなもんぜーんぶ吹っ飛んでる\(^o^)/
さすが!
期待を裏切らない男、チンパンです✨
今回の振り返り
泣いているときに話したことは、やはり何も響いていないことがよーくおわかりいただけたんじゃないでしょうか!
「怒られた」や「悲しい」などの一つの感情でキャパオーバーなので、思考停止がしてそれ以上のことが考えられないといった状況だと思われます。
誘導されるがままチンパンは
『はい』と言っているだけであって、
自分で考えてはいない。
ここがしくじりである。
どうしても怒っているときや、謝らせたいときって
『こうだったでしょ?』
『これがダメだったよね?』
と知らず知らずに誘導尋問になっていることが多い。
そして、親側も冷静なときでなければ伝わらない。
子は、親の態度に対する感度は敏感であるからだ。
チンパンの場合、
私の声色が少し低かったりすると、私自身は怒っているつもりはなくてもチンパンは怒っていると感じ、ママにキレられる前にチンパンがキレるといった現象がよく起きる。
よって、親も怒り狂ってるときはあえて話し合いはせず、一時的に休戦もありだと思う。
今回の場合、祖母が家出をするというかなりスケールはでかくなってしまったが、これも一時的に休戦するという一例である。
その後冷静に話すのが効果的だと思う。
- 『どういうところがいけなかったのかな?』または『それっていいこと?だめなこと?』
- 『これからどうしていきたい?』
- 『それにはどうしていけばいいかな?』
と段階を踏んだ具体的な質問を問いかけ、
チンパン自身に考えさせる時間をたっぷり与え、
チンパンが話し始めるまで待つことが大事なのではないかと思う。
こんなことムカついてる相手にすぐにできないのは当然だし、結果はすぐに結び付かないからとてももどかしい。
だけど、親も子も失敗を繰り返し一歩ずつ進んでいくんだと思う。
つづく。。。